MJ前日

だからと言って特別な何かをしようって気持ちはなかった。


投げる気持ちゼロで家に居たら、スパーリングパートナーの一人からの電話。
珍しい時間だったので何だろうと思ったら、MJで準優勝したとの連絡。
マンガ喫茶で投げませんかとのお誘い。
優勝出来なくて悔しいから投げるって気持ちが彼の持ち味なんですよ。
普通に勝てないレベルの違う強い相手に負けても悔しがるし、勝つ気で投げるところも好きですね。
自分の調子に折れる事はあっても、相手のどんな攻めでも、負けが確定しようと気持ちが折れないのが偉い。
ダーツを始めて3ヶ月に満たない彼が準優勝出来たことがとても嬉しい。
トロフィー捨てようとしたってのも彼らしくて笑えます。
パートナーが止めたので思い止まったらしいw
最初に彼をマンガ喫茶で彼のMJのパートナーが見つけ構いだした時から、指導方針がバッチリハマって成長した形。本人もそれを理解して取り組んでいた結果が本当に今日出てしまいましたね。
彼の技術は、出会った頃にはセンスを感じさせていたので、後は練習方法と攻め方や考え方、上手な人付き合いの仕方など、上達を阻害しないために様々なプロテクトをかけて投げさせていたのが彼の性格にもマッチして成功したんだと思う。あと2ヶ月もしたら完成形の正真正銘のAフライトのルーキーが完成しそうです。
そんな彼にショボショボのオレが誘われる理由がイマイチ良くわからないんだよね…。車で送り迎えしてくれてそこそこ打てたら誰でも良いんだと思うけど、比較的口うるさくアレコレ言う歳の離れたオレを好いてくれている事は普通に嬉しい。
彼らが報告がてらマンガ喫茶に行くかもって話になったので、行かないつもりだったのに前日調整組みと合流。
ひたすらオレはCriばかり投げる。
練習だと集まった仲間のレベルじゃ逆境付きでも負けないんですが…。


MJ準優勝チーム到着!
そこそこデカイトロフィーを持って現れた。
会場で写真を取り忘れたそうで、撮影させてよって事みたいでした。
両親に見せるんだと言っていた。
考えてみたら、オレは彼に連れ回されていくうちにダーツにノメリ込んで行ったんだったっけ。
だから余計に嬉しかったんだろうなぁ…。
気が付いたら彼が遅れを取って、投げる回数も少なくなってみたいな今日この頃でも、オレの彼に対する感謝の気持ちはずっと変わらない。立場が逆転して文句ばかり口うるさくなってしまったオレ。それでも付き合いを続けようとオレは思うし、避けることなく接してくれる彼にも感謝している。
古い言い方したら、弟弟子と師匠のペアが優勝したってコトなんだろうね。
オレは普通に投げ合う仲間としか思って無いけどさ。
上手いから偉いとか、強いから偉いとか、年上が偉いとか、そんな垣根なく付き合えると思うからダーツは面白いんだよ!


正直言って、練習なんてどうでも良いくらいに彼らの結果が嬉しかったんだ。
そして、何しても戻らない自分の現状が悔しかった…。
仲間数人にメールを打っている最中、本気で悔しくて涙が流れていた。
不甲斐ない自分に、コントロールできない自分に。。。


明日のMJ組みと投げ足りない奴の投げ合いは、やり過ぎなくらい打ちまくっていた。
1ゲームで馬と180出してみたり、疲れてないのかよってその体力にも驚かされる。
いい加減連投で集中力が途切れた頃にオレとの対戦が回ってきた。
Cri3本勝負。
初戦は、オレのプッシュ勝ち!
次戦は、馬放牧して普通に小さいナンバーでプッシュしてたら捲られて負けたw
勝戦は、MJで覚えてきた戦法を披露すると言われたけど、阻止。逆にオレがカマシつつまたしても馬放牧。普通に圧勝。
ここに来て疲れが出て来たんだろうね。
鼻の頭に汗かいてるもん。
一昨日だって熱出して3日寝込んでまだ38度台の熱あるって言ってたもんね。
明日試合のあるオレより、彼に無理させちゃいけないとオレも時間だったので上がって彼を送って帰る。


怒られるからカード入れずにハシゴして少し投げて帰る。
まぁ、睡眠は十分取れるよ。